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第39話 地下聖堂の棺が、一度だけ開いていました

last update publish date: 2026-09-22 10:34:41

リリアが王宮記録庫への閲覧申請を出したという報告がヴァルディアへ届いたのは、それから三日後のことだった。

ただし、知らせを持ってきたのはリリア本人ではない。

最初に届いたのは、人間王国側で独自に調査を続けていたアドリアンからの追加報告だった。

その朝、ミオは『ミオの食卓』の仕込みを終えたところで、王城から急ぎの使いが来たと聞かされた。何か事件が起きたのかと一瞬身構えたが、迎えに来たリュナによれば、北塔で再び異常が起きたわけでも、ミーナの容体が悪化したわけでもないらしい。

「ザラ様が、『昼営業の前に見せたいものがあるけど、店を休ませるほどじゃない』って言ってました」

「その言い方、すごくザラらしいですね」

「あと、『陛下が勝手にミオ様を連れてくる前に、正式に呼んでおく』とも」

「カエル、何かしました?」

「まだ何も。でもザラ様は、『あの人ならする』って」

「信用があるんだかないんだか分かりませんね」

リュナと笑いながら店を出ると、王城までは馬車を使った。午前中だけ書庫へ顔を出し、昼前には戻って営業へ参加する予定である。

以前のミオなら、「重要な情報が出たのだから今日は店を休もう」と自分
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